清潔感のあるバスルームのカウンターに置かれたキュレル泡ボディウォッシュ。水色のポンプヘッドが目を引く白いボトルが、やわらかくぼけた光の中に佇んでいる
Curél 泡ボディウォッシュ

10年越しに書く、感謝のレビューです。

当時の記憶を辿るたびに、あの夏の蒸し暑さと、肌が触れるたびに走る痛みがよみがえります。そしてその隣に、必ずこのボトルがあります。


あの夏のこと

10年前の8月。私は抗がん剤治療を終えたばかりで、引き続き30日間の放射線治療に入っていました。仕事にも通いながらの、文字通り綱渡りの毎日でした。

抗がん剤の影響は、治療が終わった後もしばらく続いていました。爪は紫色に変色し、今にも剥がれそうなくらい柔らかい。もともと超乾燥肌だった肌は、抗がん剤の副作用で既に極限状態になっていました。

そこに、放射線治療が始まりました。

放射線治療には、厄介なことがあります。照射位置を示すマーキングを、絶対に消してはいけないのです。シャワーひとつ浴びるのにも、細心の注意が必要でした。

治療が進む後半になると、照射部位の皮膚は真っ赤に炎症を起こし、焼けつくような感覚が続きました。「洗いたい。汗を流したい。でも、怖い」——そんな葛藤を、毎日抱えていました。


ドラッグストアで見つけた、藁にもすがる出会い

抗がん剤の副作用で傷んだ肌のまま、放射線治療で皮膚はさらに追い詰められていく。どうにかして体を洗えるものを探そうと、フラフラになりながらドラッグストアをいくつも歩き回りました。

「低刺激」「敏感肌」「乾燥肌」——そんなキーワードを目で追い続けて、棚の前で手に取ったのがキュレル 泡ボディウォッシュでした。

半信半疑でした。でも、ほかに選択肢が見えなかった。藁にもすがる思いで、レジへ持っていきました。


使ってみて、泣きそうになりました

白い背景に置かれたキュレル泡ボディウォッシュの正面写真。「乾燥性敏感肌を考えた」「ボディウォッシュ Foaming Body Wash」の文字が読み取れる、水色ポンプヘッドの白いボトル
Curél 泡ボディウォッシュ — パッケージ詳細

ゴシゴシとタオルで擦るのはもちろん厳禁。私がやっていたのは、ポンプを押して手に泡を受け取り、そっと肌に乗せるだけという洗い方です。

放射線の照射部位にも、泡を「置く」だけ。

それだけで、十分に洗えていました。

そして何より驚いたのが——洗った後の肌の感触が、洗う前とほとんど変わらないこと。

「さっぱり洗えた」という実感はある。でも、いわゆるボディソープ特有の「ツッパリ感」がない。洗浄力と保湿のバランスが、私の限界を超えた肌にとって、奇跡のようにちょうどよかったのです。

セラミドを守りながら、細かな泡でやさしく洗い上げる——パッケージに書かれたその言葉が、嘘ではなかった。肌で実感できました。

おかげで、30日間の放射線治療を、体を清潔に保ちながら完走することができました。


10年後の今も、その価値は変わらない

あれから10年。今の私は、スポーツクラブに通うほど元気になりました。

シャワールームを使いながら、ふと気づくことがあります。ご年配の方々を中心に、更衣室の棚に並ぶボディウォッシュの、なんとキュレル率の高いこと。

みなさん、きっとそれぞれの理由でたどり着いたのだと思います。乾燥肌に悩み、敏感肌に困り、いろいろなものを試した末に——ここに来た、という感じが伝わってきます。

キュレルは、流行を追うコスメブランドではありません。でも、肌で本当に困っている人が、最後に行き着く場所として、10年前も今も変わらずそこにあり続けている。

それが、この商品の本当の価値だと私は思っています。


治療中の方へ

もし今、がん治療や何らかの薬の副作用で肌が辛い状態にある方がいたら——まず主治医や看護師に相談することが大前提ですが、ボディソープ選びに迷ったとき、このキュレルを候補に入れてみてください。

「洗う」ことへの恐怖が、少し和らぐかもしれません。

私にとってはそうでした。


本記事は個人の体験に基づくレビューです。治療中の肌ケアについては、必ず主治医・担当看護師にご相談ください。