白い浴室のシェルフに置かれた泡立て器「あわわ(awa hour)」。透明感のある素材が清潔感を醸し出している。ボディソープのボトルと並んでいる
awa hour(あわわ)

※写真はイメージです(自撮り写真を加工)


治療を始めてから、浴室の「当たり前」を見直した。

石鹸を泡立てるのに長年使っていた泡立てネット、シャンプーを泡だてるためにのせていた指の腹。それらすべてが、免疫の落ちた体には少しずつリスクになっていることに、私はしばらく気づいていなかった。


日和見感染について、先生から聞いた話

抗がん剤治療が始まってから、担当の先生にこう言われました。

「白血球が下がると、普段なら何でもない菌でも感染症を起こしやすくなります。病原体から守る力が弱まっているので、とにかく清潔を保つことが大切です」

日和見感染——免疫が正常なときには無害な微生物が、免疫力低下した状態では感染を引き起こすこと。カンジダ菌や、ありふれた皮膚常在菌でさえ、治療中の体には脅威になる。

「清潔にしてください」という言葉は、お世辞にも新しいアドバイスではありません。でも、治療中にその言葉を聞くと、全然違う重みで響きます。


泡立てネットが、雑菌の温床になる

清潔に気をつけよう、と思ったとき、見直したものの1つが泡立てネットでした。

長年、ボディソープを泡立てるのにネットを使っていました。クリーミーな泡が作れるし、洗い心地も悪くない。でも、少し立ち止まって考えてみると——

浴室は高温多湿。ネットは毎回濡れ、次に使うまでぶら下がっている。繊維の隙間に石鹸カスや皮脂が溜まり、乾きにくい素材は、菌が繁殖するのに最適な環境でもあります。

普通の体ならさほど問題にならないかもしれない。でも、免疫が落ちているときは話が違う。

「道具を清潔に保てないなら、道具ごと変えればいい」——そう思い、泡立てネット以外の選択肢を探し始めました。


100均との違いを教えてくれた、スポーツクラブでの一言

スポーツクラブの大浴場で、あわわを使っていたとき、隣にいた方に声をかけられました。

「それ、前から気になってたんです」

その方は後日、100均で似たようなものを見つけて買ってみたそうです。でも実際に使ってみたら、全然泡立たない。「やっぱり100均じゃなくて本物じゃないとダメですね」と苦笑いしながら話してくれました。

泡立ちの差は、使い心地の差に直結します。泡が少ないと、汚れを泡で包んで浮かせることができない。つい手でこすって補おうとしてしまう。治療中の敏感な肌には、その摩擦がリスクになる。

あの一言が、あらためてあわわを選んでよかったと思わせてくれました。


「あわわ(awa hour)」との出会い

乾きやすくて、ちゃんと泡立つもの——その条件で探していたときに見つけたのが、あわわ(awa hour) でした。

バスルームの棚に置かれた「あわわ(awa hour)」を使って泡立てているシーン。クリーミーで密度の高い白い泡が手のひらにたっぷり乗っている様子。シャワーの水蒸気が漂う浴室の背景
あわわで作った泡。密度が全然違う

※写真はイメージです(自撮り写真を加工)

ネットのような繊維がないため菌が繁殖しにくい素材でできている。使用後に水気を切りやすく、乾燥が早い。これが決め手でした。

それから、使った後のお手入れが楽なのも嬉しかった。泡立てネットは繊維に石鹸カスが残りやすく、ちゃんと洗おうとすると意外と手間がかかります。あわわはサッとすすぐだけでほぼ汚れが落ちる。免疫が落ちているときほど「道具を清潔に保つ手間」を減らせるのは、思っていた以上に助かりました。

乾いている、ということは清潔に保ちやすい、ということ。

浴室でよく言われる「菌が繁殖しやすい条件」は、温度・湿度・栄養(石鹸カスなど)の三つが揃うことです。道具が素早く乾けば、少なくとも「湿度」という条件を崩せる。免疫が落ちているときほど、そこが重要でした。


洗顔・シャンプー・ボディ、これ一台でいける

もうひとつ、私がこれを気に入っている理由がある。

全身、これひとつで泡立てられること。

治療中、体力が落ちているときのバスタイムは、意外と消耗します。洗顔、シャンプー、ボディ——それぞれのルーティンをこなすだけで疲れることがある。

あわわは、顔にも頭皮にも体にも使えます。洗顔フォームも、シャンプーも、ボディソープも、同じツールで泡立てていい。

切り替えるときも、さっとすすぐだけで次のものがすぐ使えます。泡立てネットだと前の泡が繊維にしっかり残っていて、次のものを泡立てる前にある程度洗い流す必要がある。あわわならその手間がほぼない。体力が落ちているときは、そういう小さなストレスが積み重なるので、これは地味に助かりました。


乾燥の速さが、感染リスクを下げる

もう少し、「乾燥の速さ」の話をさせてください。

日和見感染対策でいちばん大切なのは、菌を「増やさない」ことです。菌は必ずどこかにいる。ゼロにはできない。だから、増殖の条件を崩すことが現実的な防御になる。

湿った環境は、真菌(カビの一種)をはじめ多くの菌が好む条件です。泡立てネットが浴室に濡れてぶら下がっている状態は、まさにその環境。一方、あわわは水をはじきやすく、形状的にも乾きやすい構造になっている。

使うたびに乾き、次に手に取るときには乾いている——それだけのことが、治療中の私にとっては大きな安心でした。


気に入って、今も使い続けている

治療が終わった今も、あわわを使い続けています。

理由はシンプルで、泡の質が良くて、手入れが楽で、清潔さを維持しやすいから。泡立てネットに戻る理由が、今のところ見当たらない。

1台で洗顔・シャンプー・ボディが完結する手軽さも、普通の生活に戻った今でもありがたい。バスルームに置くものが減って、掃除もしやすくなりました。


同じ状況にある方へ

道具選びは、地味だけど大事なことだと思っています。

特に治療中、免疫が落ちているとき。「何で体を洗うか」という選択が、清潔の質に直結する。先生に言われた「清潔を保ってください」という言葉を、浴室の道具から見直すことで少し形にできた気がしています。

泡立てツールの見直しを考えている方に、あわわが選択肢のひとつとして届いたら嬉しいです。


本記事は個人の体験に基づくレビューです。治療中のケアについては、必ず主治医・担当看護師にご相談ください。