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[ 音楽・エッセイ ]
導入:同じ四季も、シューマンの闇の中では
「シューマン×日本の四季」の光の書に続いて、今回は2枚目「闇の書(Book of Shadow)」の配信です。

光の書では、日本の四季を、シューマンらしい夢見るように優しい響きで描きました。同じ四季の移ろいも、内省の側から眺めれば、まったく違う表情を見せます。今回の闇の書は、その「揺れ動く心」の側に焦点を当てた一枚です。
「優しい夢見心地」ではなく「激しい揺れ動き」を短調で
光の書が優しく夢見るような一枚だったのに対し、闇の書は同じ四季の情景を、より激しく揺れ動く短調の響きで描き直しました。
シューマンらしい歌うような旋律線はそのままに、左手を落ち着きなく動かし、劇的に高まっていくフレーズを加えることで、同じ四季がまったく違う表情を見せてくれます。
曲の構成は光の書と共通
曲の型は光の書と同じ構成で統一しています。
- Fantasiestück: Spring’s First Bloom(Dark ver.)
- Arabeske: Summer Reverie(Dark ver.)
- Novellette: Autumn’s Quiet Tale(Dark ver.)
- Waldszene: Winter Forest(Dark ver.)
「Arabeske: Summer Reverie(夏のアラベスク)」は、シューマンの代表曲「In der Nacht(夜に)」を意識した曲名なので、闇の書で聴くとより本領を発揮している気がします。同じタイトル・同じ曲の骨格でも、光と闇でこんなに印象が変わるのかと、作っていて自分でも新鮮でした。
まとめ:次は没テイク集の予定
アルバムタイトルは 「Schumann’s Four Seasons Suite: Book of Shadow」。全4曲、ピアノソロのインストゥルメンタルアルバムです。Spotify、Apple Musicをはじめ、主要な音楽ストアで本日から配信中です。
「光」がまだの方は、ぜひ「光の書」を紹介した記事もあわせてチェックしてみてください。次はこのシリーズの没テイク集(外典の書)も控えています。