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[ 音楽・エッセイ ]
導入:同じ桜も、ドビュッシーの月明かりの下では
「ドビュッシー×日本の情景」の光の書に続いて、今回は2枚目「闇の書(Book of Shadow)」の配信です。

光の書では、桜・富士山・神社・月夜の庭という日本の風景を、印象派らしい淡く色彩的な響きで描きました。同じ風景も、月明かりの下で眺めれば、まったく違う表情を見せます。今回の闇の書は、その「夜の顔」の側に焦点を当てた一枚です。
「色彩感」ではなく「神秘さ」を短調で
光の書が淡く色彩豊かな一枚だったのに対し、闇の書は同じ風景を、より神秘的で揺らめく短調の響きで描き直しました。
昼間の桜が持つ明るさの裏側には、夜になるとまた違う美しさが浮かび上がります――そんな対比を、同じ5曲のモチーフを短調に置き換えることで表現しています。ドビュッシーらしい全音音階の浮遊感が、短調になるとより神秘的に響く仕上がりになったと思います。
曲の構成は光の書と共通
曲の型は光の書と同じ構成で統一しています。
- Prelude: Sakura at Dawn(Dark ver.)
- Arabesque: Beneath Mount Fuji(Dark ver.)
- Reflets: The Moonlit Garden(Dark ver.)
- Estampe: Prayers at the Shrine(Dark ver.)
- Finale: Sakura in Full Bloom, Fortissimo(Dark ver.)
「Reflets: The Moonlit Garden(水面に映る月夜の庭)」は、ドビュッシーの実曲「Reflets dans l’eau(水の反映)」をイメージした曲名なので、闇の書で聴くとより本領を発揮している気がします。同じタイトル・同じ曲の骨格でも、光と闇でこんなに印象が変わるのかと、作っていて自分でも新鮮でした。
まとめ:次は没テイク集の予定
アルバムタイトルは 「Debussy’s Sakura Suite: Book of Shadow」。全5曲、ピアノソロのインストゥルメンタルアルバムです。Spotify、Apple Musicをはじめ、主要な音楽ストアで本日から配信中です。
「光」がまだの方は、ぜひ「光の書」を紹介した記事もあわせてチェックしてみてください。次はこのシリーズの没テイク集(外典の書)も控えています。