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[ 音楽・エッセイ ]
導入:同じ桜も、月明かりの下では表情を変える
「ベートーベン×日本の情景」の光の書に続いて、今回は2枚目「闇の書(Book of Shadow)」の配信です。

光の書では、満開の桜の下で迎える穏やかな朝を晴れやかに描きました。同じ桜の風景も、月明かりの下で眺めれば、まったく違う表情を見せます。今回の闇の書は、その「夜の桜」の側に焦点を当てた一枚です。
「晴れやかさ」ではなく「神秘さ」を短調で
光の書が満開の桜を晴れやかに描く一枚だったのに対し、闇の書は同じ桜の情景を、月夜の静けさと少し神秘的な緊張感で描き直しました。
昼間の桜が持つ明るさの裏側には、夜になるとまた違う美しさが浮かび上がります――そんな対比を、同じ5曲のモチーフを短調に置き換えることで表現しています。光の書の晴れやかさとはまったく違う、しっとりとした奥行きのある仕上がりになったと思います。
曲の構成は光の書と共通
曲の型は光の書と同じ構成で統一しています。
- Overture: Sakura at Dawn(Dark ver.)
- Sonata: Beneath Mount Fuji(Dark ver.)
- Variations: A Kimono in Bloom(Dark ver.)
- Rondo: Temple Bells at Twilight(Dark ver.)
- Finale: Sakura in Full Bloom, Fortissimo(Dark ver.)
「Temple Bells at Twilight」も「闇の書」で聴くと、夕暮れの穏やかさよりも、夜の静寂に響く鐘の音の余韻の方が色濃く感じられます。同じタイトル・同じ曲の骨格でも、光と闇でこんなに印象が変わるのかと、作っていて自分でも新鮮でした。
まとめ:次は没テイク集の予定
アルバムタイトルは 「Beethoven’s Sakura Suite: Book of Shadow」。全5曲、ピアノソロのインストゥルメンタルアルバムです。Spotify、Apple Musicをはじめ、主要な音楽ストアで本日から配信中です。
「光」がまだの方は、ぜひ「光の書」を紹介した記事もあわせてチェックしてみてください。次はこのシリーズの没テイク集(外典の書)も控えています。