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[ 音楽・エッセイ ]

導入:同じ物語も、視点を変えれば氷の支配の物語になる

「ベートーベン×アンデルセン雪の女王」の光の書に続いて、今回は2枚目「闇の書(Book of Shadow)」の配信です。

Beethoven's Snow Queen Suite: Book of Shadow アルバムジャケット

光の書では、雪の女王に連れ去られた妹を追う姉の旅を、希望と絆の物語として描きました。同じ出来事も、雪の女王の側から眺めれば、まったく違う顔を見せます。今回の闇の書は、その「氷の支配」の側に焦点を当てた一枚です。

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「絆」ではなく「支配」を短調で

光の書が姉妹の絆を描く物語だったのに対し、闇の書は雪の女王の氷の支配と、世界がゆっくり凍りついていく冷たさをテーマに描き直しました。

姉が妹を追いかけるあたたかい旅路の裏側で、実際には氷の宮殿が世界を静かに飲み込んでいく――そんな対比を、同じ5曲のモチーフを短調に置き換えることで表現しています。光の書の温かみとはまったく違う、張り詰めた緊張感のある仕上がりになったと思います。

曲の構成は光の書と共通

曲の型は光の書と同じ構成で統一しています。

  1. Overture: The Frozen Kingdom (Dark ver.)
  2. Sonata: Sisters Apart (Dark ver.)
  3. Variations: The Storm Within (Dark ver.)
  4. Rondo: Racing the Thaw (Dark ver.)
  5. Finale: Love Thaws All (Dark ver.)

「Sisters Apart」も「闇の書」で聴くと、離れ離れになった悲しみよりも、氷に飲まれていく孤独感の方が色濃く響いてきます。同じタイトル・同じ物語の骨格でも、光と闇でこんなに印象が変わるのかと、作っていて自分でも新鮮でした。

まとめ:次は没テイク集の予定

アルバムタイトルは 「Beethoven’s Snow Queen Suite: Book of Shadow」。全5曲、ピアノソロのインストゥルメンタルアルバムです。Spotify、Apple Musicをはじめ、主要な音楽ストアで本日から配信中です。

「光」がまだの方は、ぜひ「光の書」を紹介した記事もあわせてチェックしてみてください。次はこのシリーズの没テイク集(外典の書)も控えています。

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