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[ 音楽・エッセイ ]
導入:ラブコメにも「すれ違い回」はある
「チャイコフスキー×ラブコメ」の光の書に続いて、今回は2枚目「闇の書(Book of Shadow)」の配信です。

これまでのシリーズ(バッハ・リスト)の「闇」は、破局や絶望をストレートに描いたものでした。でも今回はラブコメがテーマ。いきなり絶望に振り切ってしまうと、コンセプトとズレてしまいます。
「絶望」ではなく「すれ違い」を短調で
そこで今回の「闇」は、すれ違い・ちょっとした喧嘩・ビターな切なさの山場として解釈し直しました。ラブコメでよくある「気持ちがうまく伝わらない回」「誤解がこじれる回」のイメージです。
同じ5曲のモチーフを使いながらも、光の書の華やかさとは違う、ひりっとした緊張感のある仕上がりになったと思います。それでも根っこには「まだ終わっていない恋」があるので、暗く沈みきらない、ラブコメらしい絶妙な塩梅を目指しました。
曲の構成は光の書と共通
曲の型は光の書と同じ、チャイコフスキーらしいバレエ音楽の形式名で統一しています。
- Valse: A Chance Encounter(出会い)
- Serenade: Whispers Under the Moon(承)
- Barcarolle: Hearts Adrift(すれ違い)
- Polonaise: Chasing After You(反撃)
- Grand Pas de Deux: Happily Ever After(大団円)
同じ「出会い→すれ違い→追いかける→大団円」という物語の流れを、光と闇、まったく違う感情の温度で聴き比べられるのが、このシリーズの気に入っているところです。
まとめ:次は没テイク集の予定
アルバムタイトルは 「Tchaikovsky Lovecom Suite: Book of Shadow」。全5曲、ピアノソロのインストゥルメンタルアルバムです。Spotify、Apple Musicをはじめ、主要な音楽ストアで本日から配信中です。
「光」がまだの方は、ぜひ「光の書」を紹介した記事もあわせてチェックしてみてください。次はこのシリーズの没テイク集(外典の書)も控えています。