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[ 音楽・エッセイ ]
導入:美化される前の記憶
「リスト×失恋ドラマ」の光の書に続いて、今回は2枚目「闇の書(Book of Shadow)」の配信です。

光の書が「美化されすぎた記憶」だったのに対して、今回の闇の書は、その美化が始まる前の、破局の瞬間そのものを描いています。言い争い、気まずい沈黙、そして「もう終わったんだ」と認める瞬間――フィルターのかかっていない、直球の痛みです。
同じ5曲が、まったく違う表情に
光の書と同じ5曲のモチーフを使いながらも、短調で作り直すことで、まったく違う表情の曲になりました。
同じ「Consolation」というタイトルでも、光の書では美しく慰められるような響きだったのに、闇の書では同じ旋律がひりつくような痛みを帯びて聴こえる――同じ骨格の曲を、光と闇で聴き比べられるのが、このシリーズをやっていて一番おもしろいところです。
曲の構成は光の書と共通
曲の型は光の書と同じ、リストらしいロマン派ピアノ曲の形式名で統一しています。
- Consolation: A Love Remembered(起)
- Ballade of Fading Letters(承)
- Mephisto Waltz of the Last Night(転)
- Etude: Chasing a Ghost(反撃)
- Liebestraum: Smiling Through Tears(大団円)
まとめ:次は没テイク集の予定
アルバムタイトルは 「Lisztomania Heartbreak: Book of Shadow」。全5曲、ピアノソロのインストゥルメンタルアルバムです。Spotify、Apple Musicをはじめ、主要な音楽ストアで本日から配信中です。
「光」がまだの方は、ぜひ「光の書」を紹介した記事もあわせてチェックしてみてください。次はこのシリーズの没テイク集(外典の書)も控えています。