💡 眩しさが辛い方へ このブログはダークモード(黒背景)に切り替えられます。ページの左上、「nogtystore」というタイトルの横にある三日月のアイコンをクリックすると、背景を黒く変更できます。ステロイド治療などで眩しさに困っている方は、ぜひご利用ください。
[ 音楽・エッセイ ]
導入:ブログの合間に、実はこっそりピアノアルバムを作っていました
みなさん、こんにちは!
いつもは商品レビューや日々のズボラ生活について書いているこのブログですが、今日は少し毛色の違う話をさせてください。
実は最近、AIと相談しながらピアノソロのアルバムを1枚作って、Spotifyなど主要な音楽ストアで世界配信してみました。

きっかけは本当にちょっとした思いつきでした。「バッハみたいな厳かなクラシックの曲調で、戦隊ヒーローもののアニメソングみたいに熱くてドラマチックな曲を作れないかな?」と。我ながら謎の組み合わせですが、これが想像以上に楽しい沼でした。
「anime theme」の一言でクラシック感が全部吹き飛んだ
最初にAIに音楽生成をお願いする時、私は「バッハ風」「戦隊ヒーローのアニメソング風」という条件を、そのままプロンプトに詰め込みました。
出来上がった曲を聴いてびっくり。「アニソンっぽさはあるけど、全然バッハっぽくない……」。現代的な響きが強すぎて、狙っていた重厚なバロック感が消えてしまっていたんです。
原因を探ってわかったのが、「anime theme」という単語のパワーが強すぎて、クラシックの様式感を上書きしてしまっていたということ。そこでAIと相談しながら、こんな方針に切り替えました。
- 「anime theme」のような現代的な単語は使わない
- 代わりに「Bach」「baroque fugue」「counterpoint(対位法)」など、音楽的な専門用語で様式を固定する
- 熱さやドラマチックさは、単語ではなく「静かな出だしから加速する」といった曲の展開そのもので表現する
この方針転換が大当たりで、一気に「これぞバッハ」という響きになりました。ちなみに、感情を表す単語(dramatic、epicなど)を強く入れすぎると、また現代的な劇伴っぽさに寄ってしまうこともわかり、微調整の繰り返しでした。AIとの共同作業って、こういう「言葉の選び方」の勝負なんだなと実感した瞬間です。
気づいたら「3枚組」になっていた
1曲ごとに生成すると、AIは毎回少しずつ違うテイクを提案してくれます。同じプロンプトなのに、ある時は明るく疾走感のある仕上がりに、ある時は静かで重厚な仕上がりになる。
最初は「どっちを採用しよう」と悩んでいたのですが、途中で気づいたんです。「……どっちも使えばいいのでは?」と。
そこから構想が広がって、同じ5曲を「光」と「闇」、2つの雰囲気で作り直す企画に発展しました。表の物語と、もうひとつの物語。同じテーマを違う角度から聴けるのは、サントラっぽくて気に入っています。
さらに、制作の過程では「方向性としては採用しなかったけど、曲としては普通に好き」というテイクもいくつか生まれました。もったいないなと思っていたところ、AIと相談して「じゃあそれだけを集めたアルバムも作ろう」という話に。というわけで、最終的にこのシリーズは3枚組になる予定です。
今回配信したのは、そのうちの「光の書(Book of Light)」。明るく疾走感のある5曲です。「闇の書」と、没テイクを集めた3枚目は、また別の機会にお披露目できたらと思っています。
ジャケットは「ジェミー」と「クロコ」の対決に
(※ジェミー=Gemini、クロコ=Claude Codeのことです)
アルバムジャケットも、AIに手伝ってもらいました。
まず自分でシンプルなデザイン案を作ってもらったのですが、正直「悪くはないけど、なんか物足りない」という仕上がりに。そこで別のAIにも同じイメージを伝えて作ってもらったところ――鎧を着て指揮棒を構えたバッハが、大聖堂の中で戦隊ヒーローのように仁王立ちするという、想像以上にパワフルな絵が出てきました。
これには完敗です(笑)。餅は餅屋というか、写実的なイメージ生成が得意なAIと、構成やロジックが得意なAIとでは、やっぱり向き不向きがあるんだなと勉強になりました。最終的には、その「バッハ騎士」がアルバムの顔になっています。
配信までの道のりも、地味に学びが多かった
曲とジャケットができたら終わり……ではなく、実際にSpotifyやApple Musicに配信するまでにも、知らないことがたくさんありました。
- ジャンル選びの落とし穴:「クラシック」を選んだら、Apple Music側で追加のメタデータ要件に引っかかって配信不可に。「サウンドトラック」に変更したらすんなり通りました
- AI利用の申告は正直に: 「この楽曲にAIが使われていますか?」という質問には、きちんと「はい」で申告。虚偽申告はアカウント停止のリスクがあるそうなので、ここは絶対に誠実にいくべきポイントでした
- 有料オプションの見極め: 配信サービス側からは「自動マスタリングしませんか?」といった追加課金の提案がいろいろ出てきます。今回は見送りましたが、こういう「ついで課金」がちらほらあるのも新鮮な発見でした
こういう地味な手続きの部分、ブログの記事作りとはまた違う緊張感があって、それはそれで楽しかったです。
まとめ:ブログとはまた違う「ものづくり」でした
そんなこんなで、プロンプトの試行錯誤あり、まさかの3枚組企画あり、ジャケット対決ありと、なかなか濃い制作期間になりました。
アルバムタイトルは 「Baroque Hero Suite: Book of Light」。全5曲、ピアノソロのインストゥルメンタルアルバムです。Spotify、Apple Musicをはじめ、主要な音楽ストアで本日から配信中です。
ブログを書くのとはまったく違う筋肉を使う作業でしたが、「AIと相談しながら、自分ひとりでは辿り着けないところまで形にしていく」という感覚は、実はブログ運営とも重なるものがありました。
もしよければ、作業用BGMや寝る前のひとときにでも聴いていただけたら嬉しいです。