[ 乳がん・抗がん剤 ]


キュレルローションと白色ワセリンを並べた写真。指先の保湿ケアに使用している2アイテム
この2つで指先を守り抜いた

爪が、どんどん脆くなっていく。

抗がん剤治療が始まってからの私の最大の恐怖は、爪が剥がれることでした。変色、スジ、ぐにゃぐにゃの感触——そのリアルな様子はこちらに書いています。

抗がん剤で爪がボロボロに…「剥がれる恐怖」から私を守ってくれた救世主アイテム

その記事の中で「寝る前にクリームをたっぷり塗って手袋をする」と書きました。あのとき使っていた「クリーム」の正体が、今日ご紹介するこの2つです。


キュレルローション+ワセリン、という組み合わせ

やっていたことはシンプルです。

キュレルのローションを指先にたっぷり塗り込み、その上からワセリンで蓋をする。

それだけです。でも「たっぷり」と「蓋」という2つのポイントが、じつは効いていると思っています。

ローションだけでは、時間とともに蒸発してしまう。そこにワセリンを重ねることで、潤いをその場に閉じ込める。いわば、ラップをして冷蔵庫に保存するような感覚です。

塗りにくいと感じたときは、手のひらでローションとワセリンを少し混ぜてから塗り込むのもおすすめです。馴染みやすくなって、指の先端まで届かせやすくなります。


ベタベタでいい。守ることだけを考えた

治療中、私はとにかく「保護」を最優先にしていました。

ベタベタになっても構わない。見た目が悪くなっても構わない。この指先さえ守れれば、それでいい——そういう気持ちで、毎晩ケアしていました。

塗りたくっているときの安心感は、今でも覚えています。「これだけやっておけば大丈夫」という根拠のない自信とも言えないような、でも確かな安心感。ケアをしている間だけは、自分の体を自分で守れているような気がしていました。治療中って、思うようにいかないことだらけで、無力感を感じることも多い。だから「自分でできることをする」というその時間が、精神的な支えにもなっていたと思います。


4クール、爪は剥がれなかった

結果として、抗がん剤4クールを完走しました。

そして——爪は、剥がれませんでした。

変色もスジも、副作用は確かにありました。でも剥がれる、という最悪の事態は防げた。完全にこのケアのおかげだとは言い切れませんが、少なくとも私は「やっていてよかった」と心から思っています。

治療が終わった後も、爪が元通りの硬さや色に戻るまで長い時間がかかりました。その間もずっと、このローション+ワセリンのセットにお世話になり続けました。今では治療とは関係なく、乾燥が気になる季節の定番ケアとして使っています。


キュレルローション(顔・からだ用)

白色ワセリン(健栄製薬)


キュレルは、やっぱりキュレルだった

爪のケアに使い始めて気づいたのは、キュレルのローションは顔にも体にも使えるという汎用性の高さです。

私はもともとキュレルをスキンケアとして使っていました。洗顔料もボディソープも、ずっとキュレルです。

キュレルの洗顔料についてはこちら → 皮膚科医も愛用!敏感肌の私が治療後も使い続けるキュレル 泡洗顔料

抗がん剤の副作用で肌全体が限界を迎えていたあの時期、それでも安心して使い続けられたのがキュレルだったということ。洗顔から保湿まで、ひとつのブランドで揃えられているのは、成分の統一性という面でも肌への安心感につながっていたように思います。


同じ状況の方へ

爪のケアに、これが正解というものはないと思っています。でも「何かしたい、でも何をすればいいかわからない」という方がいたら、とにかく保湿、そして蓋をすること——この2ステップだけでも試してみてほしいです。

体を守るために闘っているすべての方へ、少しでも参考になれば嬉しいです。


本記事は個人の体験に基づくものです。治療中のケアについては、必ず主治医・担当看護師にご相談ください。


ワセリン単体についても記事を書いています。皮膚移植後の肌を10年守り続けた体験談です。 → 皮膚移植後の肌を守り抜いた「相棒」——白色ワセリンという選択